青森県西目屋村はお城で有名な弘前市の西隣の山林の街。村の名前は聞き覚えがなくとも、世界自然遺産白神山地は知らない人は少ないはず。西目屋村はその白神山地の入り口に位置する村です。この度、新たに「日本で最も美しい村」への加盟が承認されました。

世界最大級と評される原生のブナ林は数多くのトレッキングコースがありますが、ほとんどの観光客が向かうのは渓流沿いを2キロほど歩けば到着できる暗門の滝。下流から3つの滝がありますが、第二の滝までは、誰でも行く事ができますが、最上流の第一の滝はガイド同行が必須となっています。

滝からたっぷりのマイナスイオンを浴びたら、今度はいよいよブナ林へ。1周約2キロの散策コースがおススメです。渓流沿いを歩いて汗ばんだ体に、大自然のクーラーがなんとも心地よい。

ブナの寿命は200年程度だそうですが、土から十分な養分が取れないブナは寿命を待たずして朽ちていくそうです。そうして自然とブナとブナのあいだの距離は10メートルほどになっていくのだとのこと。そんな大自然の摂理がこの白神山地を8000年以上育て守ってきたのですね。

今日、白神山地をご案内いただいたのは現役のマタギでもある、ガイドの工藤さん。幼少時代から白神山地が遊び場で、山の隅々まで知る大ベテラン。森の生態系や、草花のことなど歩きながら色々教えていただきました。

ガイドは1日コースで2万円、半日コースで1万5千円。それぞれ5名のグループまで対応してくださいます。5名て半日お願いしても一人3000円ほど。絶対にそれ以上の価値はありますので、是非ガイドとともに森に入ってみてください。

人生100年時代を迎えていますが、このブナ林はその何十倍もこの土地で生き続けています。ここで1日歩くだけで、つまらない事に悩むのが馬鹿らしくなる事請け合いです。夏の緑もいいですが、紅葉の時期も素晴らしいそうです。是非皆さんもブナの恵みを受けに西目屋村にお越し下さい。