一般には馴染みの薄い黒糖焼酎。実は奄美諸島でのみ製造が許されている島の酒です。奄美諸島全域では27、こちら喜界島では2つの酒蔵がありますが、酒蔵によって風味が違うそうです。

風味の違いは主原料であるコメと黒糖から来る要素が大きいのですが、こちら朝日酒造では、その名も「陽出る国の銘酒」という最高の一本があります。黒糖の原料であるサトウキビ栽培は喜界島でも盛んであり、高品質のサトウキビが栽培されていますが、国の方針もあり大半はザラメに加工され出荷されています。そこで、朝日酒造では自社で有機栽培のサトウキビを育てるところから開始し、そのサトウキビを原料として、これも自社工場で黒糖を生産しています。ちなみに島で生産される黒糖のコストは一大生産地の沖縄産に比べ10倍。そんな貴重で高品質な黒糖を使った焼酎が美味くないわけありません。

その他の焼酎の熟成期間は1年のところ、この銘酒は5年も寝かせてまろやかな味わい醸し出しています。

年間の出荷本数は僅かに1500本。またこの銘酒ラベルにもこだわりがあり、毎年その年を象徴する出来事が類推できるようになっています。

こうなると私のような呑兵衛でなくとも毎年買い揃えたくなりますよね。

朝日酒造では事前予約が必要ですが、試飲もできる工場見学が随時可能なので、島に滞在中是非訪れて欲しいスポットですね。

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