沖縄県南端、宮古島と石垣島に挟まれた小さな島、多良間島は日本で最も美しい村の一つです。多良間の一大行事が、毎年旧暦の8月8日から3日間にわたり、行われる八月踊りです。400年以上前から続く伝統行事。その昔、旧暦7月が納税期限だったため、納税が無事できたこと、そして翌年の豊作を祈願する為に行われるお祭りです。今年は9月6日から三日間にわたり開催されました。私は三日目の最終日拝見してきました。

島には2か所のウガンという土地の言葉で拝所を意味する八月踊りでしか使われない場所で行われます。

島の全人口の一割以上の100名以上の住民が踊り手として、そして裏方として参加するまさに村をあげての大イベントです。

会場のお祓いを意味する勇壮な獅子舞に始まり、子供達、若者、女性など様々な層の住民が練習を重ねた舞を披露すると、踊り手たちをよく知る仲間の住民達からも大きな歓声や応援の声があがります。村の一体感を感じる事ができます。

初日は中筋地区の土原ウガンで、2日目は塩川地区のピトマタウガンで、そして最終日の3日目は両方の地区で午前10時から夜8時過ぎまで10時間にわたり延々と舞や、組踊と呼ばれる芝居が披露されます。 観戦は無料、席の指定もないので、 観客は自由に出たり入ったり、食事を食べたり、お酒を飲んだりして楽しそうです。夕方になると泡盛も振舞われ、盛り上がりは最高潮に達します。

島には宿泊施設や、飲食施設も少ないので、八月踊りを見にいらっしゃる時は、近隣の島から日帰りで来るか、事前に食事と宿泊場所を確保しておいてくださいね。